蓮舫不出馬の政治

6月17日(金)、
信濃毎日新聞による長野選挙区の選挙情勢の調査報道があり、
自民現職が民進新人の杉尾秀哉をリードしていることが明らかにされた。
32ある1人区の中でも、「野党共闘」が必勝だと意気込んでいた選挙区
で、SEALDsもテコ入れに出張って応援している。
その長野選挙区で公示直前に自民リードと判明した事実

岡田克也は次は蓮舫と後継人事を固めているのだろう。

単なるメモ

http://critic20.exblog.jp/25719712/
蓮舫不出馬の政治 - 民進右派による枝野幸男追い落としのクーデター

蓮舫の不出馬の決定により、民進党が参院選で巻き返す機会は完全に失われてしまった。蓮舫の都知事選への出馬のみが、3週間後に迫った参院選の苦境を打開し、選挙戦を有利に運ぶ唯一の戦略的可能性だったが、その道を民進党は自ら絶つことになった。解説しよう。蓮舫を都知事選の候補に立てようとした中心人物は、幹事長の枝野幸男である。そして、6月15日夜に党本部を出て車に乗る前にカメラに語ったように、蓮舫本人にこのときは出馬の意思があった。蓮舫にとって千載一遇のチャンスであり、誰だって都知事の椅子に座りたい。蓮舫の表情は正直だった。そして、マスコミは一斉にそのことを報じ、翌16日から17日の自民党都連は戦々恐々となり、蓮舫が出た場合は勝てる候補がいないということで重苦しい空気に包まれた。小池百合子や石原伸晃が出たら、確実に蓮舫に討ち取られてしまう。このとき、官邸と自民党がマスコミに撒かせていたのは、長島昭久を担ぎ出して自公と民進で相乗りにできないかという計略で、プライムニュースで飯島勲を使い、ワイドショーで田崎史郎を使って観測気球を上げていた。蓮舫が出た場合は自公はお手上げで、参院選が公示される今週(6/20-6/24)は、それじゃ自公は誰を対抗馬に出すんだという話題で一色となり、自民党が窮地に立つ状況になっていた。


そして、安倍自民がどうやら圧倒的に優勢らしく、シラけて興味を持てなかった参院選も波乱が生じ、風雲急を告げる事態に向かうのではないかと期待した矢先、6月17日から18日にかけて、蓮舫が出馬に慎重という残念な情報が流れて来る。どういう背景と力学か不明だが、17日(金)の日刊ゲンダイが蓮舫のカネの問題を書き立て、足を引っ張る不審な政治工作をやっていた。18日(土)の早朝、毎日新聞が本人辞退の速報を上げ、出馬せずが既成事実として固められる進行になる。だが、その夜のNHKの7時のニュースでは、枝野幸男の松山での映像が流れ、まだ党として正式決定が出たわけではないという説明がされ、公示のギリギリまで調整が続くという報道が出された。枝野幸男が孤軍で巻き返しに出ていた。だが、それから丸一日経った19日(日)、夜8時45分のNHKニュースでは、民進党東京都連の会議の様子が撮され、松原仁と長島昭久が満面の笑みを浮かべた映像が出て、蓮舫以外の候補を探すと嬉しそうに松原仁が語る場面が紹介、この権力闘争に右派が勝った事実を国民に伝えていた。松原仁がマスコミの表に登場してコメントするのは久しぶりのことだ。先週15日(水)の舛添要一の辞任以降、枝野幸男と右派(長島・前原・細野・松原・渡辺・野田・etc)との間で熾烈な暗闘が続いていたことが分かる。

蓮舫を降ろすべく直に接触して画策したのは、花斉会の派閥ボスの野田佳彦だと言われている。どんな脅しをかけたのか、条件を与えたのかは不明だが、野田佳彦の蓮舫降ろしのマヌーバーは奏効し、右派が党内抗争の鍔迫り合いに勝つ展開となった。蓮舫に出られたら困る官邸が民進右派に手を回し、相乗りを打診し、右派が暗躍して相乗りを拒む枝野幸男を失脚させた政治だ。参院選で自民党と戦っているはずなのに、少しでも議席を獲得するべく有利な状況を作らないといけないのに、右派はどうして幹事長の足を引っ張る「自滅」工作に動いたかというと、参院選後の党内の権力闘争を睨んでの布石である。右派は、今の執行部が進めている民共共闘を白紙化することを狙っていて、そのためには枝野幸男が邪魔なのだ。そのことと、蓮舫の都知事選出馬がどう関係するのか。説明しよう。枝野幸男は、蓮舫を都知事選に出すことで、参院選の劣勢の挽回を図るだけでなく、7月10日に惨敗した後も、現在の執行部体制を続け、衆院選を民共共闘で戦おうと考えていたのである。小選挙区に野党統一候補を立て、共産票の支援を受けて議席を回復する策を立てていた。仮に都知事選に蓮舫が出れば、7月10日に参院選惨敗の結果が出ても、岡田克也の後釜に有力な者がなく、いわば、やむを得ず現執行部を続行する流れとなる。

岡田克也の後釜に座る適任者は、ただ一人蓮舫しかいない。左右の対立をバランスよく封じ込め、内紛や分裂が生じないように調整し、なおかつ党のシンボルとして有権者の人気を集められるのは、民進党の中では蓮舫しかおらず、岡田克也は次は蓮舫と後継人事を固めているのだろう。長妻昭では左に寄りすぎ、細野豪志では右に傾きすぎ、トップとして党を維持存続させるには不安定で、自分(岡田)でなければ蓮舫しかいない。問題は、岡田克也が辞める時期である。岡田克也は、惨敗した当日の7月10日に辞任発表する思惑であり、すぐに臨時の代表選を開いて蓮舫に後を襲わせる計画でいるに違いない。蓮舫が国会議員を辞めて執行部から出てしまうと、後継に指名する者がいなくなり、左右の舵取りをして党の態勢を立て直すには自分が代表を続けるしかなくなる。衆院選まで我慢して続投するしかない。岡田克也は、もう身体的精神的に負荷が限界に達しているのだ。カネや権力に執着がない岡田克也は、代表の椅子に恋々とする動機がない。だから、7月10日夜に選挙敗北の責任をとって即日辞任する覚悟であり、その点で枝野幸男と方向性が違うのである。今回の権力闘争で右派が勝ったのは、岡田克也が蓮舫の都知事選出馬に強く固執しなかったからであり、野田佳彦ら右派の蓮舫降ろしの陰謀を座視し黙認したからに他ならない。

都知事選を奇貨とし好機として、蓮舫出馬を突破口に参院選に攻勢に出ようとした枝野幸男。一方、岡田克也の方はすでに惨敗を織り込み済みで、2005年の郵政選挙と同じく、自分が責めを負ってカメラのフラッシュの前で針の筵に耐える図を早々と観念し、その後の党の保全を確保する道を想定しているのだ。蓮舫以外に安心して党代表を任せられる人材がいない。細野豪志にやらせれば暴走して自壊する。民進党が消えてなくなり、再生の可能性がなくなる。岡田克也にとって、自らの立場で党への責任を果たすという意味は、参院選に勝つアグレッシブな戦略に賭けることではなく、敗北後の党を崩壊から守るディフェンシブな選択の方なのだ。そこで枝野幸男との相違が出た。もとより、共産党との連携という問題について、積極性の度合が二人の間で異なるという微妙な点もある。もともと岡田克也は自民党の議員であり、共産党や社会主義者を閉め出して保守二大政党で日本の政治を運営するのが理想だった。そもそものイデオロギー的出自なり青年期の政治立志からすれば、現在の共産党との蜜月作戦の陣頭指揮は、不本意ではなくとも面映ゆく感じる境遇だろう。参院選惨敗後に、右派からの揺り戻しが来て、共産党との協力関係も見直しを迫られることを、岡田克也は予想して展望に入れている。衆院選までこの路線を継続できないと判断している。

6月17日(金)、信濃毎日新聞による長野選挙区の選挙情勢の調査報道があり、自民現職が民進新人の杉尾秀哉をリードしていることが明らかにされた。32ある1人区の中でも、「野党共闘」が必勝だと意気込んでいた選挙区で、SEALDsもテコ入れに出張って応援している。その長野選挙区で公示直前に自民リードと判明した事実は、市民連合や共産支持者にとっては衝撃だろう。看板選挙区の長野を落とすようだと、新潟や三重や滋賀など他の必勝選挙区も危うい状況になる。本日(6/20)、各紙で発表された世論調査でも、自民党が圧倒的に強い数字が示されていて、3週間後にこれが簡単にひっくり返るとは思えない。テレビでの純粋な党首ディベートでは、経済政策にせよ、憲法論議にせよ、安倍晋三の側に説得力がなく、野党(民共)の論鋒に軍配が上がるのだけれど、政局の急所を衝かれ、例えば、衆院選で民共が多数になった場合は連立政権を組むのかという焦眉の論題になってしまうと、民共連携の破綻が露わとなり、マジョリティである保守無党派には野合の印象にならざるを得ない。それ以上に、この党首討論が盛り上がらないのは、政党支持率で極端な差が開いていて、一強多弱が歴然としているため、論戦での攻防や優劣を通じて選挙の結果に影響が出るという見通しが立たないためである。有権者が野党に期待しておらず、論争と選挙の行方に関心を繋げられないのだ。

政策論争がどうあれ、勝負は最初から決まっている。今回、投票率はかなり低くなるだろう。3年前は52.6%だったが、50%を切る深刻で末期的な事態になるかもしれない。



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