「ヘイト」の概念を混乱させ在日差別を助長するしばき隊の横暴と利敵

ネット市民社会の中で、
しばき隊は特別な警察権力を持っていて、彼らのイデオロギーとルールに違反する者を摘発し、
集団の暴力で熾烈な制裁を加えている。
その姿はまさに思想警察であり、
集団リンチで罵倒と侮辱を浴びせ、デマを捲き散らし、個人情報を晒して嫌がらせを行う

今後、どのような展開になるのか
メモです。


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「ヘイト」の概念を混乱させ在日差別を助長するしばき隊の横暴と利敵
憲法学者の長谷部恭男は、「ヘイトスピーチ」の法規制に対して、憲法の表現の自由の立場から反対の意見を上げている。今年7月の朝日の対談記事にこうある。「表現の内容に基づく規制は、表向きは正当な理由、立法目的を掲げているものの、経験的に言って、政府の側に特定の党派や思想を抑圧しようとする不当な動機があって導入される蓋然性が高い。そうすると、思想や情報の流通がゆがめられ、思想の自由市場がうまく機能しなくなる。だから、表現の内容に基づく規制は、原則許さない、というのが憲法学のオーソドックスな考え方。ヘイトスピーチも表現活動であり、その規制は表現の内容に基づく規制ということになる。やはり、慎重の上にも慎重に、規制の必要性や合理性を考えねばならない」「ヘイトスピーチと言われるものがたとえば、特定の個人や団体に、人格権の侵害や業務妨害という形で、回復困難で重大な損害を与える場合、現行法でも、差し止めや損害賠償を請求することは十分可能。現に実例もある。日本の現行法はそうした害悪に柔軟に対処できる懐の深さを備えている」「ヘイトクライムとヘイトスピーチは区別すべきだと考える。ヘイトクライムを重く処罰することは憲法学から見ても、問題は少ない。ただ、そのことと、ヘイトスピーチについて、どのように対処すべきかは、別のことだと考える」。

「ヘイトスピーチ」の法規制を推進する側からすれば、この長谷部恭男の主張はきわめて保守的で、ある意味で反動的にすら映るのだろうが、現在の私の立場は長谷部恭男に近い。あくまで現時点ではという前提の上だが、長谷部恭男の議論に特に共感するのは、「ヘイトスピーチ」の法規制が政府権力によって行われた場合、特定の思想や党派を抑圧する不当な動機で導入される場合が多いという警戒の指摘である。一般論としてまさにそのとおりだろうし、言論・表現の自由を国家権力が制限しようとするときは、必ずそうした邪悪な政治目的が裏に介在している。大学の憲法学の講義でもそう習った。前々回、オーウェルの「1984年」の世界を見ながらしばき隊の問題を考察したが、ネット市民社会の中で、しばき隊は特別な警察権力を持っていて、彼らのイデオロギーとルールに違反する者を摘発し、集団の暴力で熾烈な制裁を加えている。その姿はまさに思想警察であり、彼らが、彼らの論敵を「ヘサヨ、ネトウヨ、レイシスト」と断罪し、思想犯罪者として処刑する。イスラム国と同じだ。集団リンチで罵倒と侮辱を浴びせ、デマを捲き散らし、個人情報を晒して嫌がらせし、神原元の「法律しばき」で脅迫し、二度と抵抗できないように痛めつけて屈服させるという刑を執行している。しばき隊によって、「ヘサヨ、ネトウヨ、レイシスト」と認定された者は、公共敵の烙印を押され、ネット社会で生きる権利を奪われる。

現実に、ネットの中で、しばき隊の暴力によって人権侵害が頻発していて、訴訟沙汰になっている事件も幾つもある。しばき隊の傍若無人と乱暴狼藉は、自由に政治を言論するネット市民にとって、もはや無視できない限界の段階に至っていると言っていい。問題は、そのとき、彼らが「ネトウヨ」だの「レイシスト」だのという定義を恣意的に決めていることで、定義の範囲を自在に拡大させていることである。それは、「レイシスト」認定だけでなく、「ヘイト」や「ヘイトスピーチ」の概念も同じだ。しばき隊にとって都合の悪い人間を「レイシスト」と認定し、しばき隊を批判する言論を「レイシズム」だと規定する。「ヘイト」や「ヘイトスピーチ」の概念が一般に定着しておらず、一つの通念でそれらが人口に膾炙されるまでに至ってなく、多義的な用法が流通している現状で、それらの語を定義する権利をしばき隊が独占することは、彼らに支配の道具を与えることに等しい。規制法案(人種差別撤廃施策推進法案)はまだ民主党などが国会に提出したばかりで、自民と公明は反対であり、成立の見込みは立ってないのだが、しばき隊は、もうすでに法が制定されたかのような態度で、「ヘイト」や「ヘイトスピーチ」の語を振り回し、論敵攻撃の武器にして活用している。自分たちが規制法を推進してきた主力だから、解釈も運用も自分たちに権限があると言わんばかりに、無差別に「ヘイト」のレッテルを貼り、「レイシスト」に認定している。

規制法が施行されることへの私の不安は、ネットの中で表現の自由が奪われることであり、前門の虎であるリアルの国家権力(安倍晋三)がそれをする前に、後門の狼のバーチャルの国家権力(しばき隊)がそれをすることである。今日、国民ひとりひとりの言論の自由と表現の自由はネットの中で行使されている。市民はネットの中に言論と表現の場を持ち、実名であれ匿名であれ、平穏な空間でのびのびとした自由を享受し、個性を発現している。他者や仲間とコミュニケーションして、情報や意見を交換し、人格を膨らませ、ささやかな人生を積み上げている。ネットでの言論と表現の活動は、この国で生きる個々にとってかけがえのない大切なもので、憲法がよく適用され人権が保障されなくてはいけないものだ。しかしながら、しばき隊は、ネット社会に日本国憲法の適用を認めず、立憲主義を認めないのであり、彼らが正義とするルールを押しつけ、彼らに服従せず抵抗する者を「レイシスト」にして私刑するである。しばき隊が右からも左からも嫌われている理由は、そのカルト的な独善性にある。在特会の活動が縮小し、マスコミやネットでのビジビリティが減り、逆にしばき隊の横暴と荒みが顕著になるにしたがって、何が「ヘイト」で何が「ヘイトスピーチ」なのか分からなくなってきた。明らかに、しばき隊の跳梁は、「ヘイトスピーチ」の概念をコンフューズさせている。

「ヘイト」の意味が憎悪感情一般を指すものではなく、人種、民族、性などのマイノリティに対する差別に基づく攻撃を指し、マイノリティに対する否定的感情を指すのだというのは、師岡康子が説明するとおりであり、人種差別撤廃条約の文脈から理解されるべきものであることは言うまでもない。ただし、英語の「ヘイト」は日本語に直訳すれば「憎悪」であり、これまで日本社会の中で、民族や性などでの差別や偏見について、それを「ヘイト」の語を用いて批判するという習慣や用法がなく、新たに輸入語として概念を定着させていこうとする以上、そこに英語の原義が絡み、馴染みにくさの抵抗が出て、紆余曲折が生じるのは当然のことだろう。在特会という反社会的存在があったからこそ、NHKが宣伝の主導役となって、「ヘイト」の語は2年をかけて師岡康子的な意味に固まって日常語になりかけていた。だが、公共悪である在特会のビジビリティが小さくなると、その語の説得力が小さくなるのである。そして、ネットの中で「ヘイト」の語を担ぎ、それを錦の御旗の如く使い回し、自分たちの暴力を正当化するしばき隊の悪事と弊害が大きくなると、「ヘイト」の語のイデオロギー性が露わになり、「ヘイト」と「レイシズム」の概念が混乱へと導かれるのである。ネット社会は日本語の訓練と陶冶の場だ。日本語の一つ一つの意味が、固まったり揺れたり変質したりする場である。

今、「ヘイト」の概念は試練を迎えている。さて、しばき隊を研究する上での第二の問題である、在日の政治について論じないといけないが、なかなか勇気の要る挑戦だ。さしあたって、私が気になっている言葉は、寺島実郎が北朝鮮を指して言うときに使う「冷戦の孤児」という言葉である。どういう人たちが野間易通の周辺に集まっているのか、興味深く観察しながら、思い至ったのは寺島実郎の言葉であった。この問題については、長くなるので、稿をあらためて論じることにする。ただ、しばき隊と民族差別という問題を考えながら、ふと思ったのは、これ以上、しばき隊の横暴が甚だしくなり、見境なく市民を攻撃して人権侵害の事件が続くようになると、日本のマジョリティである保守層が反発し、ナショナリズム(日本主義)の方向に牽引され、あの恐ろしく毒々しい自民党の憲法草案ですら、何か共鳴を覚えてくる部分が増えるのではないかということだった。70年代、子供の頃だが、西日本の片田舎に暮らしながら、目撃して記憶している事実を率直に言うと、解放同盟の傍若無人ぶりへの反発は左右を超えて大きかった。暴力を政治の手段に使い、自治体行政と土木工事利権を壟断し、地域社会を恣に支配していたその勢力に対する住民の嫌悪と鬱懐は小さくなく、そのことが社会党の信頼失墜と党勢低迷にも繋がっていた。そしてまた、ひそひそ話での差別を助長する結果に繋がっていた。

しばき隊の独善と暴走は、在日への差別をやめさせるという結果に導かず、逆の結果になるのではないかと危惧する。


テーマ:今日の独り言 - ジャンル:写真

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