ファシズムとSEALDsとしばき隊 - 「1984年」の世界と「強制的同質化」

右翼に認定されたのねと・・・・・・
意見があわないし気に入らないと右翼なんだと思ったり・・・・(笑)
私を右翼と結託した裏切り者だと断じて罵る
左翼リベラルの人たちに向けて試論を述べる。


ファシズムとSEALDsとしばき隊 - 「1984年」の世界と「強制的同質化」
メモです
http://critic20.exblog.jp/24988377/#24988377_1

ファシズムとSEALDsとしばき隊 - 「1984年」の世界と「強制的同質化」
今回は、特に、私を右翼と結託した裏切り者だと断じて罵る左翼リベラルの人たちに向けて試論を述べる。ジョージ・オーウェルの『1984年』の世界を思い出してもらいたい。その世界は、われわれにとってすでに周知で常識のものと言ってよく、作品の概要についてあらためて説き起こす必要もないほど、物語も、作者の意図や主題もよく頭の中に入っている。イメージが定着している。ここ数年の日本で、これだけ多く読まれて議論され、政治を考える人に覚醒と感動を与えてきた古典は他にない。われわれは「1984年」の世界に夢中になり、自分たちが生きている現実世界との同一性を発見し、驚愕し、恐怖してきた。まさに、今の日本のリアルな姿がそこに映し出されている。だから作品に登場するところの、イングソック、ビッグブラザー、ユーラシア国の存在と意味について、詳しく説明しなくてもおおよその概念を持っているだろう。それを前提の上で、最初に結論として、皆さんにショッキングな私の問題提起を言うと、イングソックはしばき隊である。ビッグブラザーはSEALDsである。そして、その構図を外側に延長したところの、ユーラシア国が、皆さんの敵である安倍晋三と右翼ということになる。この仮説で論理的に整理される。イングソックはイデオロギーと党を意味する。ビッグブラザーはシンボルに他ならない(恐怖支配の機能は野間易通が担っているが)。

オーウェルの「1984年」の世界は、まさしくファシズム(あるいは全体主義)の実相が生々しく描かれているけれど、メタファーの概念を正しく理解するときは、必ずユーラシア国を含めた全体像で捉えなくてはいけない。自由な個人と、個人を包み込む政治集団と、政治集団の敵という三者の図式で考える必要がある。オーウェルは架空の世界を設定し、比喩を巧みに構成してファシズムを説明したが、私はオーウェルの比喩をさらに比喩として援用する方法で、私たち一人一人と、しばき隊と、ファシズムの全体像を考察したいと思う。後ほど、丸山真男に解説に登場してもらうが、さしあたり、Wikiに次のような「1984年」の記述があるので一部をテキストとして抜粋したい。「イングソックは国民の完全な服従を求め、その実現のためには逮捕や拷問も辞さず、恐怖により国民を支配している。党は複雑な心理学的道具や手法のシステムに精通しており、これによって国民に犯罪を自白させ反乱の意思を忘れさせているだけでなく、『ビッグブラザー』や党自身を心から愛させるように仕向けている」「党は『ビッグブラザー』により『擬人化』されている」「ユーラシア(略)も(略)イングソック同様の支配的イデオロギーを信奉しており、オセアニア同様の全体主義体制を築いている」。一つ一つ眼前の風景と重ね合わせていくと、何とも示唆的というか、インスピレーションを刺激して想像力を喚起させる諸断片ではないか。

ビッグブラザーは神聖不可侵な絶対的シンボルであり、オセアニアの住人はビッグブラザーを無条件に崇拝、拝跪し、ビッグブラザーが踊って騒ぐTBSのスクリーンに向かって、北朝鮮の人民のように常に礼賛しなくてはいけない。オセアニアの人々は監視され、少しでもイングソックやビッグブラザーに批判的な言動をした者は、Twitterで探知され、通報され、反革命分子として党に摘発され、党によってリンチ拷問の刑を受ける。人格を否定され、デマと個人情報をオセアニア中にバラ撒かれ、不適格者の烙印を押されて市民社会で生きていけなくさせられる。新潟で弁護士をしているゴールドスタインは党と人民の裏切り者で、オセアニア国の住民は一日に一度、Twitterの前でゴールドスタインに「2分間憎悪」を投擲する狂騒の政治儀式をやっている。イングソックによる苛烈な「しばき」(私的制裁の暴力)を受けた者は、ロボトミー手術を施されたように従順になり、人格改造され、党とビッグブラザーに忠誠を誓う羊になる。「1984年」で最も戦慄させられるのは、スミスがネズミに頭を囓られる恐怖を体験させられる凄絶な拷問の後、自らの信念を打ち砕いて党の思想を受け入れ、そして、処刑される日を思いながら党を心から愛するようになるラストの結末だ。若い頃、私はこの部分がどうにもよく理解できなかった。それは、スターリン主義という毒々しい闇の謎であり、それを政治思想史の対象として認識することの困難でもあった。

不思議なことに、野間易通から暴力を受けた左翼の者は、しばき隊に恭順し、それをリスペクトして準信者になるという倒錯を起こす。野間易通の暴力性という裏面と、SEALDsの神聖性という表面と、コインの両面を併せ持ったビッグブラザーに心酔し帰依してしまう。そして、新潟日報の記者のように歯止めなく暴力をふるう鬼になる。そこにリベラル系文化人の権威の人脈が連なっていることも理由だが、しばき隊の力は恐るべきものだ。オウム真理教のマインドコントロールも、おそらくそれに類似した過程と現象を見い出せるだろう。人間の心理というものはどこまでも複雑で、政治と暴力の関係の悪魔性にあらためて身震いさせられる思いがする。さて、そろそろ、丸山真男のファシズム論に話を進めよう。丸山真男のファシズム分析の論点は多岐にわたるが、特に強調して焦点を当てていたのが「グライヒシャルトゥング」の契機であったこと、このBlogでも何度も指摘してきたとおりである。丸山真男の『現代政治の思想と行動』を読めば、その力説がよくわかるし、この本を教科書に政治学を講義している者は、必ず説明して学生に知識を与えないといけない。ドイツ語のGleichschaltung。日本語では強制的同一化(註:私の学生時代は、同一化ではなく同質化と訳された)。未来社の本に所収された「現代における人間と政治」(1961年)から一部を引用しよう。

「グライヒシャルトゥングとは、正統の集中であると同時に異端の強制的集中を意味する。(略)それが成功する度合いにしたがって、右のような二つのイメージの交通は困難になる。この場合、初めからの正統の世界と初めからの異端の世界、つまり二つの世界の中心部ほど、それぞれのイメージの自己累積による固定化が甚だしく、逆に、二つの世界の接触する境界地域ほど状況は流動的である。そこで支配者にとっての問題は、いかにしてこの異なったイメージの交錯に曝された辺境地帯の住人を権力の経済の原則にしたがってふりわけて行き、両者の境界に物的にも精神的にも高く厚い壁を築き上げるかということにあり、グライヒシャルトゥングの成否はここにかかっているわけである。こうして権力が一方で高壁を築いて異端を封じ込め、他方で境界に近い領域の住人を内側に徐々に移動させ、壁との距離を遠ざけるほど、二つの世界のコミュニケーションの可能性は遮断される。そうなれば、壁の他の側における出来事は、こちら側の世界にはほとんど衝撃として伝わらない。異端者はたとえ、文字通り強制収容所に集中されなくても、自ずから社会の片隅に身をすりよせて凝集するようになり、それによってまた彼等の全体的な世界像だけでなく、日常的な生活様式や感受性に至るまで、大多数の国民とのひらきがますます大きくなり、孤立化が促進される」(旧版 P.478)。

私から見て、今の左翼リベラルのしばき隊化は、ファシズムの時代における強制的同一化の異端の側の動きのように見える。全体社会からすれば、安倍晋三と右翼に抵抗する側は異端の側となるだろう。壁で隔離された異端(左翼リベラル)の世界が、しばき隊という一つのイデオロギーの下に強制的に同質化され、再編統合されているのが、今のわれわれの真実ではないのか。全体社会における異端であっても、異端は異端として自らを正統としており、壁の向こうは敵であるユーラシア国である。壁のこちら側のオセアニアは、これまでは自由な思想と言論が許され、自由な批判や表現が許されたが、今ではそれが不可能となり、イングソック(=しばき隊=党とイデオロギー)に服従しない者は拷問され処刑されるのであり、自主的にイングソックの党員にならなくてはいけないのである。TBSのスクリーンに映るビッグブラザーの音頭に手拍子足拍子して、「なんだあ、なんだあ、これだあ」と絶叫し、創価学会の読経のように一心不乱に声を張り上げ、「大月出版」から出たビッグブラザーのパンフレットを随喜しながら愛読するのだ。かくして、心地よい新興宗教の至福の世界に浸って恍惚となった後は、ビッグブラザーに抵抗する不埒な新潟の弁護士ゴールドスタインに向かって、渾身の敵意を爆発させ、「ゴミ、クズ、クソ、ハゲ、死ね」と「2分間憎悪」の雄叫びを上げ、RTを拡散させるのである。

今、私たちは間違いなくファシズムの中にある。暗い時代を生きている。そのファシズムは二重構造のネスティングされたものだ。しばき隊の現象は、丸山真男がファシズムの契機として重視するグライヒシャルトゥングの異端側の世界の光景であり、壁のこちら側を強制的同質化する運動ではないのか。したがって、それは、1930年代の世界の(ソ連の外の)スターリニズムの動きと重なるものではないか。すなわち、ファシズムに抵抗する人々が陥って感染した悪性の病弊なのではないか。高島章を「人民の敵」として攻撃する思考様式は、まさしくスターリニズムそのものではないか。以上が、私の認識と問題提起である。



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